群青の空間に荘重に輝く春の大三角@BlueNoteTokyo。
チック・コリア・トリオと言っても無数にあるが、これは”トリロジー”のトリオ。
御大はリターン・トゥ・フォエバー再結成版とエレクトリック・バンドに続き3回目。
ドラムのブライアン・ブレイドはウエイン・ショーター系のダニーロ・ペレス・トリオに続き2回目。
そして今回初の鑑賞はベースのクリスチャン・ブライド。
ブライアン・ブレード、クリスチャン・ブライドとも70年代生まれで、その世代を代表する世界最高峰のミュージシャン。スタンダードあり、クラシック(スカルラッティ)あり、ラグタイムあり、ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブスのマトリックスあり、聴衆との掛け合いありと、フレンドリーで極めて質の高い演奏を楽しめた。
クリスチャン・マクブライドは、突飛なことはしないが、ピッチといい、粒粒といい、ベースラインといい、正確・緻密で、もしかしたら一番上手いのでは。
ブライアン・ブレードは、シンプルながらスリリングなポイントを抑えたインテリジェンスあふれるドラミング。うーん、筆舌しがたい。
御大も77歳、30も離れた弟子たちと現役で演奏できるのは素晴らしい。しかもリードしていたし、初のピアノ・トリオを聴けて大満足。
良い一日でした。